厚生労働省はこのほど、令和4年度の労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)を公表しました。
今回の集計は、各派遣元事業主の事業年度の末日が令和4年4月1日から令和5年3月31日の期間内に属する報告についてまとめたものです。
5年度末の派遣登録者数は、前年度と比べて約77万人多い796万9,654人。派遣された労働者数は214万6,453人で前年度と比べ2.6%増加しています。期間の無期・有期別にみると、無期雇用派遣労働者が82万8,638人(対前年度比6.8%増)、有期雇用派遣労働者が131万7,815人(同0.1%増)となっており、無期雇用を中心に派遣労働者が増えています。
派遣先の件数は79万5,853件で前年度と比べて6.1%増えています。また、派遣事業に係る売上高は、令和元年度6兆9,503億円→令和2年度7兆6,477億円→令和3年度8兆2,363億円と右肩上がりで推移しており、4年度も8兆7,646億円となりました。コロナの影響もあるのか、ここ数年は上昇率が鈍っていますが、2024年問題も含めて今後も増加傾向は継続しそうです。
派遣料金(8時間換算)の平均額は2万4,909円(対前年度比1.8%増)で、気になる派遣労働者の賃金(8時間換算)の平均額は1万5,968円(対前年度比1.7%増)でした。
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